税理士登録

税理士登録をしたのは令和5年の9月でした。
登録に必要な実務経験
登録には、2年の実務経験が必要とされています。
試験を受験し始めてから、最初にパートとして働いた大手税理士法人を辞めるとき、先輩から(声を潜めて)こう言われました。
「やめる前に(実務経験の期間の証明となる)在職証明書を出して貰えるようにお願いしておいた方が良いよ。…出して貰えない事務所もあるって聞いたから。」
先輩のアドバイス通り、課長と人事にお聞きしてみましたが、特に問題はなく、「大丈夫だと思うよ。揃ったら連絡して。」という回答でした。
在職証明書が出ない?
次に正社員として働いた中堅税理士法人での勤務が2年を超えた頃、先輩の税理士の方に登録について聞いてみました。
すると、こう言われました。
「この事務所では登録するのは難しいと思うよ…。私も科目が揃ってから随分長い事ダメだったから…。」
その後、退職する事になり、在籍している時ではダメなら、退職時なら大丈夫かな?と思って人事にお願いのメールを出したのですが…待てど待てど、返事は来ず。
数週間放置されて、返事が来たのは最終出社日でした。
そこに書かれた発行の条件には、次の勤務先に迷惑をかけてしまいそうな事が書かれていたので、証明書の発行をお願いするのは諦めました。
ぎりぎりで登録
2社に発行をお願いする
その次に正社員として働いた外資系税理士法人ではすぐに了承して頂けましたが、その会社は合併する事が決まっていたため、体制が変わって発行してもらえなくなる可能性がありました。このため、合併前に登録させて頂く事にしました。
そこの在職期間だけでは足りませんでしたので、最初にパートとして働いていた大手税理士法人にもお願いして発行してもらい、2社の合計で証明を出すことにしました。
ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、パートの場合、在職証明書は「積み上げ計算書」というものを提出します。
パートの細切れの在職時間を積み上げて計算し、合計額を出すのです。
書類は勤務記録を元に自分で作成しましたが…それを確認して発行する事務所にとっては手数料の入らない面倒な仕事です。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません…と、頭を下げるつもりで、恐る恐る電話を掛けました。
忘れられない一言
「登録出来る事になったんですね。おめでとうございます!」
…何と、電話に出られた総務の方は、数年前にパートで働いていた私の事を覚えていて下さいました。
当時、私は仕事帰りに大学院に通っていて、分厚い本数冊とPCを持っていくため、大きなリュックを背負っていました。
その不格好な姿を覚えていらして、「大きな荷物を持って、学校に通ってらっしゃいましたよね。」と言ってくださいました。
両目に涙が浮かびました。本当に、本当に、嬉しかったのです。
送られてきた数十枚に及ぶ書類には、一つ一つゴム印と社印が押されていました。お礼の菓子折りを2倍にして送りましたが…そんなんじゃ全然足りません。
私は一生、この事を忘れないと思います。ありがとうございました。





