開業

税理士試験を始めた頃は、開業なんて考えてもいませんでした。
なのになぜ、開業したのか。
健康に生きて行きたかったから
税理士業界は、勤務していた事がある方なら解るかも知れませんが…過酷です。
中にはそうでもない方もいらっしゃるようですが、そういう幸運な方は別として、大抵の場合はとても忙しいと思います。
繁忙期は長く(12月~3月(または6月))、残業時間は長く、仕事は広く深く、責任は重い。勤務していれば組織の一員として生産性を求められ続けるため、致し方ないことだとは思いますが、私のように歳を取ってから資格を取得した者にも勿論容赦はありません。
今まで何とか気力で乗り切ってきましたが、若い時ならいざ知らず、このまま続けていたら、この先体が持つ自信が持てませんでした。
勉強時間が欲しかったから
税理士登録し、税理士会に所属すると、様々な学びの機会が与えられるようになりました。
研修会は度々行われますし、あちこちで行われている自主的な勉強会にも参加する機会が増えます。ジャンルも税法だけに留まらず、社会保険、ITやAI、国政と税制改正等多岐にわたります。学びたい事が一度に向こうからわっと押し寄せてきた感じがしました。
正社員として就職してからというもの、忙しすぎて、じっくり勉強している暇はありませんでした。繁忙期はとにかくギリギリまで働く事を求められていましたし、閑散期には次の繁忙期を無事に過ごすために前倒しで出来る事をなるべく先にやっておく事が求められました。そもそも、繁忙期でない時期がほぼない会社も経験したことがあります。
ひとり税理士という考え方に出会ったから
そんな時、一冊の本に出合いました。井ノ上陽一先生の「ひとり税理士の仕事術」という本です。きっかけは、ある開業税理士さんのブログで、紹介されていたのだったと思います。
たまたま最寄りの図書館にあったので、まずは借りて読んでみました。これが…書いてある事が、ことごとく刺さるのです。貸出延長しては再度借り、また貸出延長しては再度借り…しまいには司書さんに不思議そうな顔をされるほど借りて読んで、ついに自分で購入しました。
勤務していた事務所を辞める事を考え始めたものの、次どうしよう…と思った時、恐らくはどこへ所属したとしても、きっとまた同じ事が起こると思いました。無理な働き方をしたら体が壊れてしまうし、もっと勉強したい…。
井ノ上先生が書かれた事を同じように自分が出来るかどうかは判りませんでしたが、他に方法が無いのなら試してみたい…そんな気持ちになり、前へ進むことを決めました。(本の内容については、ぜひお手に取って読んでみてください。)






